設立趣旨

安倍元総理大臣が世界で初めて提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、戦後レジームから脱却し、国際社会の重要な責務へ強くコミットメントするという日本の決意と政治的ヴィジョンを世に示しました。

今、自由、民主主義、法の支配、基本的人権などを重視する陣営と権威的独裁、領土拡張主義の陣営による戦場はまさにインド太平洋に移っており、その結果が世界の行方を決定づけます。

バイデン大統領は、2021年9月の国連総会において、外交・安全保障政策に関して、「最も重要なインド太平洋といった優先事項に焦点を移す」と言明し、さらにこの構想の中核となるQUADの構成員である日本・インド・オーストラリアの首脳をコロナ禍にも関わらず米国に招き、自由陣営の連帯の重要性を示しました。

その中において、日本が大きな役割を期待されていることは言うまでもありません。日本にとって、アジアで最も成熟した民主主義国家であり、豊かな伝統と歴史文化を背景にした誇りある主権国家として、インド太平洋地域の安定と世界の平和に貢献するチャンスでもあり、義務でもあると考えます。そのような状況下においては、私たち1人1人が傍観者ではなく創造者になる必要があり、そのための正確な情報が不可欠となっています。


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